髑髏城の七人「花」レポ

こんにちはなつめこです。

 

普段は観劇レポは見る専なのですがこの舞台を見て今までにない衝撃を受けたので、書き残しておこうと思います。

 

ネタバレを含みますのでご注意ください

 

まったく知らなかった

私は、劇団新幹線はとても有名な劇団で過去に髑髏城の作品をいくつも公演していたことは知っていました。

ですが私はとにかく時代劇っぽいジャンルが苦手でこの髑髏城もその類だと思い敬遠していました。では、なぜ今回見に行くことになったかというとそれは友人の薦めでした。髑髏城が再演する、しかも会場が新しくできた

IHI STAGE AROUND TOKYO|TBSテレビ

だからと熱意に押されてじゃあ行くかと半分付き添いのような感じで行くことになりました。劇場も新しいところを使うとのことだったのでほぼそっちメインで楽しみにはしていました笑

 

最初の衝撃

当日は物販に行く予定は無かったので10分前に到着し、友人と合流しました。市場前駅から来たのですが本当に何にも無いんですね。コンビニすらなかったのでそれはどうにかしてほしいところです…。ただ何にも無いおかげで合流はとてもしやすかったです笑

さて、会場に入ると天井にはライブ会場のような照明がついていておおっと思いましたね。客席が丸ということもあってのこの配置なのだと思いますが少しテンションあがりました。そしてはじめに驚いたのが座席!なんと4列目でした。

オペラグラスなんて要らない位置だったのでだいぶテンション上がりました。

この開演までの間に友人から出演者の大体の説明を受けましたが物語の内容はまったく知らない状態だったのでトイレに行きついでにちょっと調べようかと思いましたがタイムアウト…。前知識ほぼゼロの状態のまま公演を見ることになりました…

 

トーリー

ここは知らない方だけ読んでいただければ大丈夫かと思います。

 

天正18年、本能寺の変織田信長明智光秀に討ち取られてより8年が経過した時代。

天下統一を目前とした豊臣秀吉の支配がいまだ届いていない関東は、天魔王と呼ばれる仮面の男が率いる「関東髑髏党」に支配されていた。

なりゆき上、関東髑髏党に追われていた少女、沙霧を助けた捨之介は、偶然知り合った狸穴二郎衛門とともに、旧知の無界屋蘭兵衛を頼って色街「無界の里」へと向かう。

しかし、無界の里で沙霧を匿ってもらおうと思っていた矢先、里は髑髏党の襲撃を受けてしまう。天魔王と戦うことを決意する捨之介たち。

果たして捨之介や天魔王と蘭兵衛の因縁とは──?

引用<髑髏城の七人 - Wikipedia>より

 

劇団新幹線やべぇ!

さてさて、実際の公演はというと…もう凄かった。出てくる人を把握しながらだったのではじめはあわあわしていましたがすぐに慣れました。

まず驚いたのが会場設備です。

舞台に約180度にわたってスクリーンがあるのですが、ここに映し出される映像で状況把握がしやすかったですし何より新鮮でした。実は公演前にひとつ心配していたことがあって、ステージがいくつかに分割されていて客席が回ることで転換するということだったので回転するときにセットとセットの間が見えてしまって興ざめしてしまうんじゃないかと思っていたんです。でもまったくそんなこと無かったですね。スクリーンが舞台の幅に合わせて閉じたり開いたりするので違和感なく見ることができました。

 

そして、出演者の方々も凄かった。

主演の捨之助が小栗旬さんだったのですが、舞台のイメージがなかったのでどうなんだろうと思っていました。でも…もう色気がいい感じに出てました。演技はもちろんなんですが沙霧を肩で担ぐところとか、着物の間からちら見、いやモロ見えする足がとても魅力的でした。終盤に天魔王の格好をさせられてしまうシーンがあるのですが、衣装が黒の甲冑でそれがもう格好良かったです。殺陣は私は初心者なのでよくわからないのですがきれいだったと思います。クライシスもう一度見ようと思いました。

そしてなんといっても贋鉄斎を演じた古田新太さんはもうほぼ出オチだったのですがもう面白かった。髑髏城ってコメディなの!?と思いましたね。前の作品では捨之助をやられていたこともあるそうですがこの役が面白すぎてちょっと考えられないくらい笑

刀研ぎ器を持ってローラースケートで走り回るシーンはお気に入りです笑

ほかの出演者の方々も素敵でした。極楽太夫を演じていたりょうさんはとても美しかったです。

トーリーの方も簡潔にまとまっていて、悪=天魔王 正義=髑髏城の七人 の構図に闇堕ちする蘭兵衛の葛藤もわかりやすく描かれていました。あ、蘭兵衛を演じていた山本耕史さんは思ったよりマッチョな方でした。エンドロールで蘭兵衛がたくさんの白い花の中に一人立っているシーンが見られるのですがとても綺麗でした。

 

ただ残念だったのは座席が前過ぎたということです。この劇場なら後方部分の真ん中が一番みやすいのかな。目がちかちかしてしまいました。でも役者さんの顔はとてもよく見えたので良しということにします笑

あとパンフがでかい。かばんに入りきらなかったです笑

内容はめっちゃよかったです。

 

まとめ

この作品は劇団新幹線を知らない私でも十二分に楽しめて、視覚的にも面白いエンターテイメントになっていると思います。チケットはちと高いですが見る価値ありでした!

では、もう公演も終わったものなのでここまでとしたいと思います。次のレポは髑髏城「鳥」について書きますのでよろしければ見てください!